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2024年5月8日
アーユルヴェーダで見る5月の過ごし方読了予測:約8分

「なんとなくやる気が出ない…」そんな5月特有の不調に、心当たりはありませんか?
ゴールデンウィークが明けるころ、体が重だるかったり、気分が沈んだりする人は少なくありません。
アーユルヴェーダでは、こうした不調の原因をカパの乱れと考えています。
心と体のバランスを整えるために、アーユルヴェーダの知恵を活かした5月の過ごし方を見直してみましょう。
5月病の原因はカパの乱れ?
春から初夏にかけての季節の変わり目は、心身のリズムが崩れやすくなります。
アーユルヴェーダでは、この時期に起こる不調は「カパの増加」が原因であると考えられています。
カパとは、アーユルヴェーダにおける「3つのドーシャのひとつ」です。
水と地の性質をもっていて、春から梅雨にかけてはカパのエネルギーが増えやすくなります。
カパが増えすぎると、やる気が出ない、無気力になる、眠りすぎる、体が重く感じるといった「5月病」のような状態が起こります。
ストレスや環境の変化だけでなく、体内のエネルギーバランスの乱れも、5月の不調の原因になっているのです。
カパの増加によって起こる5月の体調不良
カパが増えすぎると、体の中に「重さ・冷たさ・粘り気」といった性質が強くなります。
その影響で、朝スムーズに起きられない、体が重く感じる、何をするにもやる気が出ないといった不調が出てきます。
さらに、むくみや鼻づまり、アレルギー性鼻炎など、水分代謝の乱れからくる症状もあらわれます。
また、胃腸の働きが鈍りやすくなるのもカパが増えているサインです。
食後に胃もたれを感じたり、食欲が安定しなかったりするのは、カパの「冷たくて重い性質」が、消化の力(アグニ)を弱めてしまっている証拠です。
カパの増加による不調を放置すると、梅雨や夏にかけてさらに体調を崩しやすくなります。
だからこそ、日々の生活を少し見直して、カパのバランスを整えておくことが、5月を快適に乗り切るポイントです。
Contents
春から初夏への季節の変わり目に意識したい体調管理のポイント
アーユルヴェーダでは、季節の変わり目は体内エネルギーのバランスが乱れやすく、不調の引き金になりやすい時期と考えられています。
とくに春から初夏は、冬に溜まったカパが溶け出し、不調を感じやすい時期です。
ここからは、春から初夏に注意したい体調管理のポイントを紹介するので、不調に悩んでいる方は参考にしてみてください。
下記の記事では、体質ごとに最適な睡眠時間を紹介しています。
寝過ぎはカパ増加の原因となるため、下記の記事を参考に睡眠時間を調整してみてください。
溜めない生活習慣を取り入れる
春から初夏にかけては、寒い季節に体の中に溜まっていた老廃物が出やすいタイミングです。
アーユルヴェーダでも、この時期は「排出=デトックス」が重要とされています。
たとえば、朝は少し早めに起きて軽いストレッチや散歩を取り入れる、白湯やハーブティーで体を内側から温めるといった習慣が、代謝を高めてくれます。
また、メンタル面でも「溜め込まないこと」が大切です。
イライラや不安を感じたときは、その気持ちをため込まず、深呼吸や短い散歩などで気持ちをリセットする時間をとってみましょう。
イライラや不安を我慢していると、心の不調につながりやすくなります。
体や心のデトックスを意識することで、きもちのいい初夏を迎えられます。
食事で意識したい3つのポイント
アーユルヴェーダの食養生では、カパを鎮める食事を取り入れることで、春特有の不調を遠ざけられると考えられています。
カパの基本的な性質は「重さ・冷たさ・湿気」です。
カパが体内で増えすぎると、消化力が落ちてしまい、胃もたれやだるさ、気力の低下などを引き起こします。
だからこそ、春から初夏にかけては「軽さ・温かさ・消化のしやすさ」を意識した食事が大切です。
たとえば、温かいスープやスパイスの効いた煮込み料理は、胃腸をじんわりと温めてくれます。
揚げ物や乳製品などの重たいメニューは控えめにし、豆類や野菜を中心としたシンプルな献立にすると、体も心も軽やかに感じられるようになるでしょう。
また、ショウガやブラックペッパーなどのスパイスを適度に使うことで、「アグニ(消化の火)」が活性化され、代謝アップにもつながります。
冷たい飲み物や生野菜を摂りすぎないようにして、体の内側から温めることを意識してみてください。
下記の記事でも、カパの増加を防ぐ食事を紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
小さな変化を取り入れる
カパは「安定」や「停滞」といった性質を持っているため、毎日が同じことの繰り返しになると、心や体に不調が出やすくなります。
カパが増えやすい時期は、日常に小さな変化を取り入れることで、心身のリフレッシュにつながるでしょう。
たとえば、いつもと違うルートで通勤してみる、朝のルーティンに新しいストレッチを加えてみる、好きな音楽をかけながら掃除をするなど、ちょっとした工夫で、気分が変わってきます。
絵を描く、日記をつける、新しい料理にチャレンジするなど、創造的なことに取り組むのもおすすめです。
日々の小さな刺激が、カパの重たさをやわらげ、心も体も軽く感じられるようになるでしょう。
5月におすすめのアーユルヴェーダ的セルフケア
アーユルヴェーダには、季節に応じた具体的なセルフケア法がいくつもあります。
5月のカパの乱れを整えるために、無理なく続けられる「3つの方法」を紹介します。
オイルケアで毒素排出と巡りを促す
5月は代謝が落ちやすいため、体が重く感じたり、むくみや冷えの症状に悩みやすい時期です。
そんなとき、温めたセサミオイルでマッサージを行うのがおすすめです。
セサミオイルを温めることで浸透率が高まり、デトックス効果がより一層高まります。
手のひらでオイルをなじませながら、全身をやさしくさすっていくことで、カパの重たさがスッと抜けていくような感覚が得られます。
朝に行うと、体のだるさや冷えがやわらぎ、気持ちよく目覚められるでしょう。
マッサージのあとは、ぬるめのシャワーでオイルを軽く流すと、心も体もすっきり整い、爽やかな1日をスタートできるでしょう。
カパのむくみ改善方法をもっと知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
ハーブ・アロマでカパを整える
アーユルヴェーダでは、香りもまた心身を整える大切な手段のひとつとされています。
カパのエネルギーが過剰になっているときは、「軽・乾・温」の性質を持つ、ユーカリやローズマリー、ジンジャー、ペパーミントなどの香りがおすすめです。
ディフューザーで部屋に香りを広げたり、ティッシュに1滴垂らして深呼吸したりするだけでも、心と体が軽くなるのを感じられるでしょう。
さらに、ショウガやターメリック入りのハーブティーを飲むことで、内側からもカパを整えられます。
カパの増加対策にハーブを取り入れることで、気持ちの切り替えがスムーズになり、日々のリズムを整える助けになります。
呼吸法と瞑想でモヤモヤした心を落ち着かせる
カパが増えすぎると、やる気の低下や無気力感につながります。
そんなときは、呼吸法や短い瞑想を取り入れるのが効果的です。
朝の静かな時間に「3〜5分」行うだけで、脳がすっきり活性化し、1日のパフォーマンスが上がります。
呼吸法のあとは、目を閉じて数分間の瞑想をしてみてください。
呼吸に意識を向けるだけで心が落ち着き、不安やモヤモヤがやわらぎます。
瞑想は初めてでも気軽に試せるので、なんとなく心が落ち着かないという方は、ぜひ試してみてください。
5月の不調対策ならアーユルヴェーダサロンでのケアもおすすめ
セルフケアで物足りなさを感じたときは、アーユルヴェーダサロンでケアを受けるのがおすすめです。
プロのセラピストによるケアは、心身へ的確にアプローチし、不調をやさしく整えてくれます。
とくに「シローダーラー」や「アビヤンガ」などの施術は、カパの滞りを解消し、重だるさや心の緊張をリセットできます。
温かいオイルを使ったトリートメントは、セルフケアでは得られない深いリラックスとデトックスを実感できるでしょう。
アーユルヴェーダで5月を軽やかに季節を楽しもう
春の終わりは、気づかないうちに心も体も重たくなりがちです。
そんな時期こそ、アーユルヴェーダの知恵を日々の暮らしに取り入れて、健やかで自分らしい毎日を目指してみましょう。
自然のリズムに寄り添いながら、自分をいたわる時間を大切にすること。
それこそが、5月を心地よく乗り切る鍵です。
アーユルヴェーダの知恵を取り入れ、季節の移り変わりを楽しむ毎日へとつなげていきましょう。
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