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記事公開日:2025年8月7日
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最終更新日:2025年8月7日
エステサロン開業失敗の原因と対策|開業前に知っておきたい落とし穴
読了予測:約12分

「エステサロンを開業したいけど、失敗したらどうしよう」
そんな不安を感じていませんか?
実際、開業してから1年以内に閉店してしまうサロンも少なくありません。
この記事では、エステサロン開業でよくある失敗の原因や、見落としがちな落とし穴をわかりやすく解説します。
さらに、失敗を避けるための具体的な対策や、成功に近づくためのコツも紹介。
これから開業を目指す方にとって、準備段階で知っておきたい大切なポイントをまとめているので、サロン開業を検討している方は参考にしてください。
Contents
エステサロンの開業失敗率と業界の現状を正しく知ることから始めよう
エステサロンは、比較的低コストで開業ができることから、はじめやすい業種として人気があります。
一方で、廃業率が非常に高いという現実も広く知られるようになりました。
開業から1年で約60%、3年以内には90%近くのサロンが閉店しているという厳しい数字も報告されています。
とくにエステ業界では、美容機器や内装への過剰な初期投資、リピーターの確保ができないこと、資金管理の甘さなどが主な失敗要因です。
経営や収支の計画が不十分なままスタートしてしまうと、大きなリスクにつながります。
さらに近年は、セルフエステや美容クリニックとの競争が激化し、価格競争に巻き込まれやすい傾向にあります。
市場環境や業界の構造を十分に理解しないまま勢いで開業してしまうと、早い段階で資金が底をつき、撤退を余儀なくされるケースも少なくありません。
開業を考えるなら、店舗経営の難しさや収支管理のリアルな一面にもしっかり目を向けることが、失敗を防ぐ第一歩になります。
エステサロン開業でよくある失敗の原因7選|実例を交えて解説
エステサロンを開業しても、思い描いていたように営業できるケースは少数です。
想定通りに営業できない原因には、いくつかの共通点があります。
ここでは、実際の例も交えながら、開業時によくある典型的な失敗パターンを「7つ」紹介します。
これから準備を進める方は、ぜひ参考にして、同じ失敗を避けるヒントにしてください。
ターゲットやコンセプトが曖昧なまま開業してしまう
エステサロンの開業でありがちな失敗のひとつが、「誰に、どんなサービスを届けるのか」が曖昧なままスタートしてしまうことです。
コンセプトやターゲットが明確でない状態で広く集客しようとすると、サービスの方向性がぶれやすく、結果的に誰の心にも響かない中途半端なサロンになってしまいます。
たとえば「30代女性向けのアンチエイジング専門サロン」というコンセプトがあれば、それに合わせた施術メニュー、価格帯、内装や広告のトーンまで一貫性を持たせることができます。
しかし、方向性が定まらないまま開業してしまうと、何をアピールすべきかが曖昧になり、結果として集客効率が落ちてしまうのです。
サロンの差別化を図るうえで最も重要なのは、「誰に、どんな価値を届けるか」という軸を明確にすること。
その軸が決まれば、サービス設計や販促戦略にもブレがなくなり、ターゲットの心にも届きやすくなります。
立地選びに失敗し、集客ができない
エステサロンの経営は、リピート率が大切です。
とはいえ、最初の「来てもらうきっかけ」がなければリピーターも集まりません。
集客の第一歩となるのが「立地」です。
駅から遠い、人通りが少ない、場所がわかりにくいといった条件は、集客力を大きく下げる原因になります。
とくに自宅サロンを開業した人からは、「住宅街の奥で見つけにくい」「駐車場がなく不便」「看板を出せないため認知されない」といった声もよく聞かれます。
どれだけ技術やサービスが良くても、そもそも見つけてもらえなければ来店にはつながりません。
理想は、駅近や商業施設の近くなどアクセスの良い立地ですが、難しい場合でも工夫は可能です。
たとえば、GoogleビジネスプロフィールやInstagramなどを活用し、地図・写真・目印などを丁寧に発信することで、来店までのハードルを下げられます。
立地の弱点を補うには、情報発信と導線設計の工夫が不可欠です。
資金計画の見通しが甘い
サロンを開業するとき、開業資金が自己資金だけでは足りず、融資を利用してスタートするケースは少なくありません。
しかし、開業時の費用だけに意識が集中し、開業後の運転資金まで見込んでいないと、すぐに資金繰りが苦しくなってしまいます。
実際に、「内装や美容機器にこだわりすぎて初期費用が膨らみ、半年後には家賃の支払いさえ困難に…」というケースも珍しくありません。
資金不足を防ぐには、開業時の初期費用だけでなく、半年〜1年分の運転資金を確保することが大切です。
そのためにも、売上と経費のバランスを数字で把握できる「収支シミュレーション」を事前に作成しておく必要があります。
また、美容機器をすべて購入するのではなくレンタルで始めたり、必要最低限の設備でスモールスタートして、売上の推移に応じて段階的に投資していく方法もおすすめです。
マーケティングや集客施策が不十分
どれだけ施術の腕がよくても、まずは「知ってもらうこと」がなければ、来店にはつながりません。
近年、SNSやGoogleビジネスプロフィール、MEO対策、LINEなど、基本的な集客導線を整えているサロンが多いです。
Instagramを定期的に更新し、施術のビフォーアフターやお客様の声を発信するだけでも、認知度や信頼感は大きく変わります。
しかし、それを継続できずに埋もれてしまうケースも少なくありません。
技術と情報発信は、どちらも欠かせない集客要素です。
開業前からターゲットに届く発信手段を明確にして、戦略的に準備を進めることで、開業直後の集客に差がつきます。
サロンの魅力を届けるための仕組みづくりを、早い段階から意識しておきましょう。
価格設定に失敗し、利益が出ない
開業初期にありがちなのが、「安ければお客様が来てくれるだろう」と価格設定を下げてしまうことです。
確かに一時的な集客にはつながるかもしれませんが、必要な利益が出なければ経営は長続きしません。
たとえば、60分5,000円で施術を提供した場合、そこから材料費・家賃・光熱費・広告費などを差し引くと、手元に残る利益はごくわずかです。
さらに新規のお客様を獲得するには一定の集客コストもかかるため、リピートにつながらなければ赤字に陥ってしまいます。
価格を決める際は、原価率・必要な利益・競合との差別化を意識することが大切です。
「安いから」ではなく、「ここに通いたい」と感じてもらえるよう、価値をしっかり伝える料金設計を意識しましょう。
リピート率が上がらず、常に新規頼みになる
SNSやクーポンサイトを活用して新規の来店を増やすことはできても、リピートにつながらなければ収益は安定しません。
その一方で、新規集客には毎回コストがかかるため、結果的に集客のための施策が経営を圧迫してしまうことがあります。
「施術後のフォローがない」「次回予約を案内していない」など、ほんの小さな対応の抜けが、再来店のきっかけを逃す原因になります。
施術後にLINEで感謝のメッセージを送る、カウンセリングで今後の施術プランや継続の必要性を伝えるだけでも、リピート率には大きな違いが出るでしょう。
また、回数券や会員制度など「継続利用を前提とした仕組み」がないと、どれだけ満足しても再訪の理由が生まれにくくなります。
顧客との信頼関係を築くには、「継続的に価値を感じてもらう」ことが必要不可欠です。
施術の技術だけでなく、通いたくなる仕組みづくりと接客対応の工夫にも力を入れましょう。
自宅サロンやフランチャイズ特有の落とし穴
開業コストを抑えやすい自宅サロンや、知名度を活かせるフランチャイズ開業は人気の開業スタイルですが、それぞれに落とし穴があります。
自宅サロンの場合、「場所がわかりにくい」「家族の生活音が気になる」「駐車場がない」といった物理的な条件が、そのまま集客のハードルになります。
また、住宅の一室を使う場合、サロンらしさを同線や内装の工夫で演出しなくてはいけません。
一方、フランチャイズでの開業は、ブランド力やサポートを受けられる反面、「本部の方針に縛られやすい」「オリジナリティが出しにくい」「ロイヤリティの負担が重くなる」といったデメリットもあります。
どちらのスタイルを選ぶにしても、利点だけに目を向けるのではなく、それぞれのデメリットを事前にしっかり把握しておくことが大切です。
開業までの流れを知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
失敗しないために押さえたいエステサロン開業成功のコツ
エステサロンの開業で失敗しないためには、勢いで始めるのではなく、しっかりとした事前準備が欠かせません。
ここでは、成功しているサロンに共通する「開業前に整えておくべき4つのポイント」を紹介します。
ひとつずつ丁寧に整えることで、開業後の安定経営にもつながります。
ぜひ自分の開業プランと照らし合わせながらチェックしてみてください。
ターゲットに刺さるコンセプトとサービス設計
成功しているサロンには、「誰に、どんな価値を届けるのか」が明確に定まっています。
反対に、コンセプトが曖昧なままだと、施術メニューや広告の内容に一貫性がなくなり、集客もうまくいきません。
「30代女性向けのたるみケア専門」「敏感肌に特化したフェイシャルサロン」「産後ママのための時短エステ」など、ライフスタイルや悩みごとにターゲットを明確に絞ることで、他サロンとの差別化が図れます。
さらに、施術メニュー・空間づくり・接客スタイルに一貫性があると、お客様は「自分のためのサロン」と感じやすくなり、自然とリピートにもつながります。
刺さるコンセプトを設計することは、リピーターを育てるための土台づくりです。
開業前にしっかりとサロンのコンセプトの軸を固めておきましょう。
開業前に必要な資金計画と収支シミュレーション
エステサロン開業に必要な費用は、内装・美容機器・消耗品・広告費など多岐にわたります。
初期費用ばかりに目を向けがちですが、開業後に安定収益を得るまでの**運転資金(最低でも半年分)**を確保しておくことが不可欠です。
また、「月に何人の顧客が必要か」「一人当たりの利益はいくらか」など、収支シミュレーションを事前に行い、黒字化の目安を明確にしておくことで、無理な値引きや不要な投資を避けられます。
見積もり時点で利益率が低い事業計画は、再検討が必要です。
現実的な数字での資金計画が、安定経営の礎になります。
立地選びと店舗設計のポイント
サロンの立地は、集客のしやすさだけでなく、お客様の継続利用にも大きく関わります。
とくに、初めてサロンを利用するお客様にとって、「アクセスしやすい」「場所がわかりやすい」「安心して通える」ことが来店の判断材料になります。
理想は、駅から近く、人通りがあり、競合が少ないエリアです。
それが難しい場合、看板の設置や案内看板・Googleマップでの位置共有などを活用し、視認性やアクセスのしやすさを補う工夫が必要です。
店舗設計では、リラックスできる空間演出や、清潔感のある内装、快適な導線設計が再来店の意欲を高めるカギになります。
「通いやすさ」と「また来たいと思える空間」は、施術の質と同じくらい大切なポイントです。
集客×リピート戦略をセットで設計する
開業当初は新規集客に力を入れがちですが、集客だけに偏ってしまうと経営は長続きしません。
本当に大切なのは、リピートにつなげる導線をセットで設計することです。
SNSやWeb広告、Googleビジネスプロフィールなどを活用してターゲット層を集客する一方で、初回来店後のフォロー体制も整えておきましょう。
たとえば、LINEやInstagramでの定期的な情報発信、アフターケアの提案、回数券・会員制度の導入などはリピートを促す有効な方法です。
さらに、施術の最後に次回予約を促す声かけや、満足度アンケートでフィードバックを得る仕組みを取り入れることで、再来店のきっかけをつくりやすくなります。
広告やキャンペーンに頼らずとも、お客様が「また来たい」と感じる関係性を築ければ、経営は自然と安定していきます。
集客とリピート施策は必ずセットで準備しておきましょう。
リスクを正しく知り、準備に活かすことで「失敗しない開業」は実現できる
エステサロンの開業は、技術力だけで成功させることができません。
資金計画・立地選び・集客方法・リピート戦略・ターゲットに刺さるコンセプトづくりなど、複数の要素を総合的に設計してこそ、継続できる経営が可能になります。
失敗例から共通する課題を知り、自分の計画に照らし合わせて見直すことで、開業リスクは大きく減らせます。
とくに「なんとなく始めてみる」「周りもやってるから自分も大丈夫」という安易な動機には注意が必要です。
リスクを恐れるのではなく、「どう備えるか」「どう乗り越えるか」を考えることが、成功への第一歩です。
しっかりと準備を重ねれば、自信を持って開業に踏み出せます。
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